転職について悩んだとき、「誰にも相談しない」という選択肢もあります。
しかし転職は「勇気がいること」「今後の人生に大きく関わること」ですから、多くの人が「誰かに聞いてもらいたい」「アドバイスをもらいたい」と考えることでしょう。
では転職相談は誰にするのが良いのかを知るため、転職を考えたことがある500人にアンケート調査を実施。
- 調査対象:転職を考えたことがある人
- 調査期間:2022年8月28日~30日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性315人/男性185人)
※アンケートの年齢は全て転職を考えていた当時のものです。
回答数の多かった順にランキング形式で紹介しています。
「転職について相談した相手」や「相談してよかったか」について聞きました。
500人が選んだ転職の相談相手ランキング
転職を考えたことがある人500名に「転職の相談相手」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「家族(172人)」です。
2位「誰にも相談していない(125人)」、3位「友人(81人)」、4位「同僚(77人)」と続きます。
以降、5位「転職エージェント(59人)」、6位「恋人・パートナー(25人)」「上司(16人)」の結果となりました。
「家族」「友人」「恋人」など、会社外で心を許せる人に相談したケースが多くなっています。
同僚や上司に転職の相談をすると、噂が広がったり慰留されたりするデメリットがあるからでしょう。
ただ家族・友人の多くは転職活動のプロではなく、職場での仕事ぶりを見ているわけでもないので、専門的なアドバイスを求めるのには向いていません。
「いま転職すべきかどうか」も含めて客観的な意見がほしいなら、転職エージェントなど「転職やキャリアのプロ」に相談することをおすすめします。
ではそれぞれの相談相手を選んだ理由について、具体的な回答を紹介していくのでチェックしてみてください。
500人が選んだ転職の相談相手1位 家族
- 姉は2回転職経験があったので、参考になると思って聞きました(23歳 女性)
- 収入や勤務シフトの変化など、転職したら一番影響を受けるのは家族だと思ったから(34歳 男性)
- 一番自分を親身に思ってくれているから(40歳 男性)
1位は「家族」です。
配偶者など同一生計の場合は、転職活動や転職後の収入変化が家計に影響するため、事前に「転職したいと思っている」と伝えておくべきでしょう。
また「職場では相談できない」「家族が一番身近で自分のことを理解してくれる」「家族が転職経験者」という理由で、家族に相談する人も多いようです。
ただ家族は必ずしも転職のプロではないので、アドバイスが的外れになってしまう可能性も。
500人が選んだ転職の相談相手2位 誰にも相談していない
- 真剣に聞いてくれる人がいなかった(19歳 男性)
- 相談したら、話が漏れる可能性が高いから(35歳 女性)
- 自分自身のことなので、自分で決めたいと思ったからです(45歳 男性)
「誰にも相談していない」が2位。
転職について相談すると、「上司や同僚からの慰留」や「家族の反対」で決意が揺らいでしまうこともあります。
また色々な情報を見聞きすることで「転職の軸」がブレてしまうこともあるでしょう。
そのため相談できる相手はいるものの「自分で決めたい」と、あえて誰にも相談しないことを選んだ人もいました。
500人が選んだ転職の相談相手3位 友人
- 相談しやすかった。同じ会社の人や家族には相談しにくいと思った(23歳 女性)
- 友人が転職を経験しており、メリットとデメリットを細かく聞けると思えたから(35歳 男性)
- 自分自身で得意なことがわからなかった。なので、自分を昔から客観的に見ている旧友に、自分自身が何が得意そうか相談しました(38歳 男性)
3位は「友人」です。
友人は親や上司と違って同年代なので、考え方が近く、何でも話せて相談しやすいですよね。
また「転職経験がある友人」「希望業界で働く友人」を選んで相談した人も多数。
500人が選んだ転職の相談相手4位 同僚
- 自分の現状を一番理解してくれているので相談しました。「社内で職種変更希望を出してはどうか」など、転職しか頭になかった私にさまざまなアドバイスをくれました(27歳 女性)
- 一番身近で仕事の悩みも分かってくれ、相談しやすかったから(30歳 女性)
- 仲が良く、お互い転職者として今の会社に入社しているので、転職に関しての話がしやすかった(38歳 男性)
4位は「同僚」。
同じ職場で働いているため、仕事についての悩みをわかってもらいやすいというメリットがあります。
そのため関係性が良ければ相談しやすい相手だといえるでしょう。
ただし同僚に相談したことで「社内に噂が広まる」「転職について打ち明けられた同僚が気まずい思いをする」という可能性も。
500人が選んだ転職の相談相手5位 転職エージェント
- 知人や同期には話せないから(26歳 女性)
- 初めての転職で、「効果的なノウハウ」「情報」「自分の客観的市場価値」が知りたかったため(32歳 男性)
- 業界の動向を把握しているうえ、自分のスキルを客観的にみたアドバイスをくれると思ったから(39歳 女性)
5位は「転職エージェント」でした。
転職エージェントは転職のプロなので、客観的で的確なアドバイスができます。
具体的な転職先選びや応募書類の作成をサポートしてくれるほか、「そもそも今転職すべきかどうか」の相談にも乗ってくれます。
そのため「転職することを決めたあと」だけではなく、転職するかどうかを迷っている段階でも利用可能。
500人が選んだ転職の相談相手6位 恋人・パートナー
- 同棲していて、金銭的に迷惑をかけるかもしれないと思ったので(24歳 女性)
- 丁度結婚を控えている時期だったので、今後を見据えて相談しました(29歳 男性)
- 一番転職することへの理解があると思っていたから(33歳 男性)
6位は「恋人・パートナー」でした。
恋人は「一番身近な存在」「自分を大切に思ってくれる存在」なので、相談しやすいですよね。
社内恋愛でない限り「社外の人」なので、社内で噂が広がる心配もありません。
また転職は収入・生活面への影響も大きいため、「結婚を考えている」「同棲している」などの場合には、家族同様、転職について伝えておく必要があります。
500人が選んだ転職の相談相手7位 上司
- 「今の環境に不満があることをわかってほしい」「少し引き留めてほしい」など、いろんな気持ちから相談しました(27歳 女性)
- 入社当時から親身になって私の話を聞いてくれる方だったからです(35歳 女性)
- やはり上司の意見も聞きたかったですし、自分の考えを伝えるには一番の相手だと思ったから(43歳 男性)
7位は「上司」です。
同僚と同じく、仕事ぶりを見てくれているので相談しやすい相手だといえるでしょう。
また上司に相談した人のコメントからは、「慰留されたい」「転職するべきか意見を聞きたい」という思いも垣間見えました。
転職の方向性などを相談するのではなく、「退職・転職すべきかどうか」「してもいいか」を相談している人が多いと思われます。
ただし、上司からすると、部下が辞めると自身の指導力・管理能力の低さを会社から指摘される可能性があるため、自身の保身のために転職を反対することも考えられます。
自分が相談に何を求めているのかを理解したうえで相談相手を選んでください。
ただ聞いて欲しいだけなのか、具体的なアドバイスが欲しいのか、悩みによって相談相手に求める対応も違うからですね。
転職の本気度が高い場合は、身近な人よりも転職のプロである第三者に相談するのがおすすめ。
なかでも転職エージェントは、具体的な転職活動の方法や求人の紹介、転職市場におけるあなたの価値なども教えてくれます。
「転職したいものの自分に合う仕事がよくわからない」「転職するか留まるか悩んでいる」という人は、キャリアコンサルティングやキャリアコーチングのサービス利用するのも選択肢の1つです。
自己分析ができたりキャリアプランを立てられたりと、今後の仕事人生にも役立つ相談ができます。
キャリアコーチングを探す際は、「キャリアコーチングおすすめ10選!選び方のコツや活用法も解説」の記事が参考になるのでチェックしてみてください。
また、以下のようなケースや相談相手は、身近な人でも相談する価値が高いと言えるのでしょう。
- IT業界への転職を検討している人が、情報収集のためにIT企業で勤めている友人に相談する。
- 会社を辞めた先輩や同僚など、似たような仕事をしていた人から転職時の話を聞く。
相談相手によって今後の転職活動を大きく左右する場合もあるので、よく考えた上で決めるようにしましょう。
転職について相談して良かったと思う人は94.6%
転職について誰かに相談した人375名に「相談して良かったか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
転職について誰かに相談した人のうち、相談して「良かった」「まあ良かった」と回答した人は94.6%にのぼります。
ほとんどの人が「相談して良かった」と思っているのですね。
相談によって「思いをアウトプットできて、悩みや希望が明確になる」「客観的なアドバイスが得られて視野が広がる」といった効果があるからだと思われます。
一方、相談しない方が良かったとする声もあります。「相談して良かった理由」「相談しなければ良かったと思う理由」について、それぞれ具体的な回答を紹介していくので、参考にしてみてください。
相談してよかったと思う人の理由
- 転職エージェントや家族・友人に相談。相談することで「そういう考え方もあるんだな」と参考になることが多かった(25歳 女性)
- 転職エージェントに相談。転職活動の効果的な方法だけでなく、メンタル面でポジティブ思考の保ち方を教えてもらえたので良かったです(29歳 男性)
- 同僚や友人に相談。転職は勇気がいるので、聞いてくれるだけでもありがたい。おかげで転職が成功するなど、相談して良かったとつくづく感じます(39歳 女性)
「相談して良かった」と感じている人からは「視野が広がった」「安心できた」という声が多数。
一人で転職について考えると、視野が狭くなりがちです。
とくに職場に不満を抱えて転職を考えている場合、「今すぐ辞めたい」「状況が変わるなら転職先はどこでもいい」など、感情的に動いてしまうこともあるでしょう。
しかし誰かに相談することで心が落ち着き、「今は転職のタイミングではない」「適性が活きる仕事を厳選しよう」など、冷静に判断できます。
また「転職したいけれども自信がない」という場合には、相談することで「あなたにはこんな能力がある」と教えてもらい、後押しになる可能性も。
転職エージェントやハローワークなら、「転職先選び」「適性診断」「応募書類の書き方」などの相談も可能で、転職活動が効率的に進みます。
相談しなければよかったと思う人の理由
- 友達に相談したが、立場や雇用形態が違うのでアドバイスにならなかった(28歳 女性)
- 同僚に相談したら「止める権利はないけど、あなたが辞めると私に負担がかかるのは確か」と言われて、揺らいだため。仲は悪くなかっただけにショックだった(29歳 女性)
- 同僚に話した内容が会社に広まりました。また妻に話したら「収入が減るのでは」など、金銭面の心配しかされませんでした(35歳 男性)
「相談しなければよかった」と感じている人からは、「相談したもののアドバイスが参考にならなかった」「相談内容をバラされて後悔している」などのコメントが寄せられました。
中には相談がきっかけで家族とケンカしたケースや、同僚との関係が悪化したケースも。
なお「相談しなければよかった」と回答した20人のうち、17人が「家族」「友人」「同僚」など、プロ以外の「身近な人」に相談しています。
どうしても身近な人の意見を聞きたいときは、「転職経験者・希望業界経験者で有意義なアドバイスをくれそうな人」「秘密を守ってくれる人」を選びましょう。
転職の悩みがある人は、思い切って誰かに相談してみるといいでしょう。
今回のアンケート結果でも、ほとんどの人が「相談して良かった」と答えていることからもわかります。
たとえ具体的なアドバイスがなくても、聞いてもらっただけで前向きになれたり、逆に冷静になれたりするケースも。
ただし、相談する相手によっては「相談しなければよかった」と後悔することもあります。
背中を押して欲しかっただけなのに大反対されたり、ここだけの話のつもりが周りに言いふらされていたりですね。
相談相手との仲がギクシャクしたくない人や、秘密を守って欲しい人は、身近な人よりも第三者に相談することをおすすめします。
なかでも的確なアドバイスがもらえるだけでなく、転職を決断した際には転職活動のサポートも親身に行ってくれる「転職エージェント」は利用する価値も高いでしょう。
転職エージェントの検索機能を用意したので、探す際にはぜひご活用ください。
転職相談する際に押さえておきたい4つのポイント
転職相談するときに押さえておきたいポイントは次の4つです。
- 相談したい内容を明確にする
- 相談内容によって相手を変える
- 相談してはいけない相手を知っておく
- 相手に結論をゆだねない
順番に解説していくので参考にしてみてください。
転職相談する際に押さえておきたい4つのポイント相談したい内容を明確にする
まずは相談したい内容を明確にしておきましょう。
相談内容がまとまっていないと、相手から明確なアドバイスがもらえないからです。
「時間をとって相談したのに、結局何も解決しなかった」という結果になりかねませんし、相談された側も困ることでしょう。
以下、相談内容の例をいくつか挙げておくので参考にしてみてください。
- 現職に関する「不満」「悩み」「価値観」を聞いてほしい
- 転職すべきかどうか迷っている
- 自分の市場価値を知りたい(転職したら年収がアップするかどうかなど)
- 希望職種の経験者に話を聞きたい
- 転職活動の進め方がわからない
転職相談する際に押さえておきたい4つのポイント相談内容によって相手を変える
相談内容に応じて、相談する相手を変えましょう。
相談する内容に応じて「適切なアドバイスをくれる相手」が変わってくるからです。
例えば「自分の市場価値」を知りたい場合には、「自分の同年代・同職種の人を支援した実績が豊富な転職エージェント」への相談がおすすめです。
主な相談相手別に、適している内容や方法を以下にまとめたので、選ぶ際の参考にしてみてください。
相談相手 | 相談できる内容 | 相談方法 |
---|---|---|
家族・友人 | 自己分析を手伝ってほしい | 好きな方法で |
転職エージェント |
自分の市場価値を知りたい 転職後の想定年収を把握したい 希望職種・業界の転職市場動向を知りたい 転職活動の進め方を知りたい |
対面 チャット メール 電話 ビデオ通話 |
ハローワーク | 地元の求人を知りたい |
窓口 電話(相談内容が限られる) ※事前登録要 |
知り合いの転職経験者 |
転職体験談を知りたい 転職のメリット・デメリットを知りたい |
好きな方法で |
「相手のオフィスまで行く時間がない」という方は、電話やオンラインで相談できる転職エージェントを選びましょう。
ほとんどの転職エージェントが、オンライン会議システムや電話での相談を行っています。
またLINEや専用アプリのチャットで相談できる転職エージェントなら、いつでも気軽に相談できて便利です。
転職相談する際に押さえておきたい4つのポイント「相談してはいけない相手」を理解しておく
「転職について相談してはいけない相手」を知っておく必要もあるでしょう。
現職の上司や同僚に相談すると、慰留されたり会社内に転職の噂が広がったりする可能性があるからです。
例えば上司ですと、「部下が退職すると、上司である自分の評価が下がる」といった理由で、あなたを強く慰留する可能性があります。
つまり「あなた個人の事情」よりも、「自分や会社の都合」を優先してしまう可能性が出てきます。
先輩などの同僚に相談するのも、以下のような理由から避けたほうが無難です。
- 転職について他の同僚に漏らされてしまう可能性がある
- 慰留されたり口論になったりする可能性がある
- 職場で冷たい態度をとられる可能性がある
転職相談する際に押さえておきたい4つのポイント相手に結論をゆだねない
「相手に結論をゆだねない」のも、転職について相談する場合のポイントです。
自分で最終決定しないと、転職を失敗したり後悔することがあった際、相談相手に責任転嫁してしまいかねないからです。
例えば以下のようなケースが挙げられます。
- 友人から『いい職場だよ』と言われて転職を決めたのに、実際には環境が違った
- 転職エージェントから『営業職が向いている』といわれたから転職したが、向いていないと感じる
転職失敗した場合、中には相談相手を責めてしまう人もいるのではないでしょうか。
場合によっては人間関係にヒビが入ることも考えられます。
相談してアドバイスをもらうと役に立つこともありますが、第三者の意見はあくまでアドバイスの範囲内でとどめておきましょう。
【まとめ】本気で転職を考えている際におすすめの相談先を解説
転職を考えたことがある500人へのアンケートでは、「家族」「友人」などの身近な人に転職について相談した人が多くなりました。
しかし、家族や友人は転職のプロではないため、「精神的なケアや後押し」「転職活動や希望業界の体験談」を得るための相談に留めておくのがおすすめです。
なお転職活動を秘密にしておきたい場合、職場の上司や同僚に相談するのはおすすめしません。
本気の転職相談をしたい場合、転職エージェントやハローワークがおすすめです。
ただハローワークは相談できる時間も場所も限られているため、在職中なら転職エージェントを利用するほうが効率は良いでしょう。
とくに退職・転職に向けて不安や焦りなど感情がごちゃまぜになっている方は、ぜひ転職エージェントへ相談してみてください。
家族や友人と違い、第三者視点からの意見をもらうことで、頭の中の思考もクリアになって、冷静に考えられやすくなります。
また相談時には、「業界情報」「自分の市場価値」「転職先候補の企業風土」の3点もあわせて知ることができます。
相談内容によっては、「今の職場で頑張ったほうがいいかも」と気づけるケースも少なくありません。
結果として転職するにしてもしないにしても、感情的に判断するよりは納得感が高まることでしょう。
「自分の人生だから自分ひとりで考えなくては」と思いつめず、一度相談してみてはいかがでしょうか。
最後に当記事の監修者、株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役社長の小松 茂樹氏からアドバイスいただいたので、ぜひ参考にしてみてください。
どんな方あっても、慣れ親しんだ仕事や職場から離れることには、抵抗や不安を覚えるものです。
収入や人間関係など、生活環境にも少なからず影響が出るため、変化への恐れから感情的になってしまいがちになるでしょう。
だからこそ、誰かに相談に乗ってもらうのであれば、自分の頭をクールダウンさせたり、気持ちを落ち着かせてくれたりする相手を選ぶことが望ましいです。
記事中にも記載があった通り、職場の方に相談するのはあまり適切とは言えません。希望する仕事になかなか巡り会えない場合には転職活動が長引く場合もあり、相談された相手に対しても秘密を守る負担を与える結果になりかねないためです。
また、たとえ信頼できる相手に内緒で相談したとしても、話の弾みや業務上の必要性によって口外されてしまう可能性もあります。仮に結果として転職をしないことになったとしても、周囲からは「転職を考えていた人」という視線を向けられることになります。
特に、直属の上司はチームのマネジメントや自身の評価にも影響を受けるため、冷静な判断が難しいです。
慰留されることを期待するのであれば話は別ですが、そうでない限りは自身の決心を固めてから打ち明けるのが望ましいと言えます。
また、転職経験者から情報を得るために相談する場合にも、可能であればさりげなく転職時の経験を聞かせてもらうようなアプローチを試みましょう。
家族や恋人など生活面で直接影響を与える相手には、相談をしないわけにはいかない場合もあると思います。
しかし、関係者だからこそ、必ずしも冷静な判断ができない場合もあります。基本的に人は変化を避けて、現状維持を好むものです。
自分のことを想っていたとしても(想っているからこそ)、反対に回るケースも少なくありません。
親しい人に相談するのであれば、それと並行してキャリアコンサルタントや転職エージェントなどのプロにも相談し、実務的なアドバイスを仰ぐことをお勧めします。
■監修者プロフィール
小松 茂樹氏
中小企業診断士・キャリアコンサルタント。
東京外国語大学を卒業後、人材派遣会社、健康食品会社を経て、経営コンサルタントへ。業務改善や制度設計、企業研修などを主領域として活動した後に独立。
現在は株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング代表取締役社長として、キャリア形成や能力開発に向けたコンサルティング、研修・セミナーを提供している。
株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング公式サイト
https://bizcareer.jp/
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